こんにちは。Android アプリ開発担当の nagayama(@nagayan_dev)です。 2024 年 9 月 11 日から 13 日にかけて開催された、 DroidKaigi 2024 に参加してきました。 今回はその内容を簡単にご紹介したいと思います。
DroidKaigi 2024 とは
DroidKaigi とは、Android の技術の共有とコミュニケーションを目的としたカンファレンスです。今年で 10 周年を迎えました。
昨年に続き渋谷ガーデンタワーで開催されました。初日の 11 日は Kotlin Multiplatform のワークショップが開催され、12 日と 13 日はセッションが行われました。 今年のセッションは 5 つの会場で 49 のセッションが行われました。全て 40 分で行われ、1 つのテーマに対して深く話を聞くことができました。参加者も合計で 1150 名おり、過去最大規模での開催となりました。
今年の名札はひと工夫がされていました。
毎年名札は会場の受付時に受け取っていましたが、今年は各自に郵送されました。登録した名前とアイコンが印刷された名札にデコシールが一緒に送られており、当日は各々がシールを貼ってアレンジした名札をかけて参加するというものになっていました。
セッション以外にもイベントが用意されていました。
まず、今年も開催されたスタンプラリーです。協賛企業の展示ブースを回ってスタンプをもらうことで、その個数に応じて景品がもらえるというものになります。景品は最大 3 つ受け取ることができ、私はカラフルプラボトル・エコバッグ・タンブラーを受け取りました。特にエコバッグは毎日の買い物で使用するため、これから重宝していきたいと思います。
また、10 周年を記念したプリクラが用意されていました。DroidKaigi 専用のフレームが用意され、無料で撮影が可能でした。私ももちろん撮影をしました。プリクラを撮ったのは最後にいつだっただろうか・・と、どこか懐かしい感じがしました。
セッションの紹介
私が聞いたセッションの中から一部をご紹介します。
① 2024年のナビゲーション・フォーカス対応:Compose でキーボード・ナビゲーションをサポートしよう
スマホのアクセシビリティ(ユーザー補助)機能の 1 つである「ナビゲーション・フォーカス」に関するセッションでした。ナビゲーション・フォーカスとは、ソフトウェアキーボードやリモコン等、スマホの画面を触らず操作をする場合でのユーザー補助機能です。セッションではこのナビゲーション・フォーカスの概要と実装方法やその注意点について話がされました。特に実装方法については、xml / Compose 両方の UI 実装視点での、細かい利用場面を想定した解説がされていました。また、実装で気を付ける点や動作確認方法も明記されているため、すぐにナビゲーション・フォーカスを意識した開発ができそうで、とても有意義なセッションでした。
② アプリをリリースできる状態に保ったまま段階的にリファクタリングするための戦略と戦術
リファクタリングを戦略的にやっていくにはどうすればよいか?について語られたセッションでした。なぜリファクタリングをやるのか?について深掘り、そこからアプリでデグレを発生させないための 3 つの戦略について話されていました。とても古い環境になっている Model Project に対して、3 つの戦略をどのようにやっていくかが事細かに語られていました。小規模リファクタリングから大規模リファクタリングまで、どのリファクタリングをする人にとっても参考になるセッションだったと思います。
③ 2024年最新版!Android開発で役立つ生成AI徹底比較
Android アプリ開発で使われている生成 AI ツールである ChatGPT、Github Copilot、Gemini の性能比較や活用方法を紹介したセッションでした。Github Copilot は Android Studio に導入することで、コードの予測といった実装補助をしてくれる優れ者です。Gemini は Google 社が制作したこともあり、Android アプリのコードリーディングで使用すると詳細な解説をしてくれます。ChatGPT は他の 2 つとは違いアプリ開発に特化した機能はありませんが、コードの説明をする場合ではまとめまで作り、丁寧に説明をしてくれます。ただ全体的にまだまだ精度が低いため注意が必要であったり、複雑な背景を AI 側に伝えにくかったりといったデメリットがあります。具体的な利用場面に応じた 3 つの AI ツールを詳細に比較されており、とても有益なセッションでした。
ミートアップ
DroidKaigi 期間中に特定のテーマについて話せるミートアップが開催されました。私は「登壇・執筆」のテーマで参加しました。ミートアップが開催されたコミュニケーションエリアにはテーブルが用意され、1 グループ 4 ~ 6 人程度で行われました。参加者は私のような Android アプリ開発者だけでなく、マネージャや技術広報の方もいました。
ミートアップではテーマ内外に関わらず、幅広い内容でコミュニケーションを取ることができました。セッションの話からはなかなか出てこないような、それぞれの組織の仕組みや雰囲気の話、DroidKaigi のプロポーザルへの取り組み等について聞くことができました。またお悩み相談やひょんな繋がりも確認でき、時間を忘れて話をすることができました。私は今までミートアップに参加していませんでしたが、今後は積極的に参加をしたいと思います。
まとめ
今年も DroidKaigi2024 に参加しました。10周年ということで行われたセッションだけでなく、イベントにもかなり力が入ったイベントとなっていました。セッションの発表者の方々、ミートアップでお話した方々、そして毎年このような素晴らしい催しを開催してくださる DroidKaigi スタッフの皆様に厚くお礼を申し上げます。 来年もまた行きたい!
最後に
Gunosy では Android エンジニアを募集しております。ご興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。