Gunosy Tech Blog

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Kotlin Fest 2019に参加&発表してきました!

グノシー事業部でAndroid開発を担当している高橋(@tkhs0604)です。

8/24(土)に開催されたKotlin Fest 2019に参加&LT枠で発表してきたので、本記事でそのレポートをしたいと思います。

 

Kotlin Festとは

Kotlin Festは、「Kotlinを愛でる」をビジョンに、Kotlinに関する知見の共有とKotlinファンの交流の場を提供する技術カンファレンスです。
日本Kotlinユーザグループが主催しており、Kotlin関連では国内最大級のイベントになります。

kotlin.connpass.com

 

当日は会場だけなく、ハッシュタグが東京都のトレンド1位になるほどオンラインでも盛り上がっていました。

 

参加者には↓の可愛らしいトートバックがプレゼントされます🐤
黒と赤の2色から選ぶことができ、私は黒を選びました。

f:id:tkhs0604:20190826121535j:plain

 

オープニングセッション

オープニングセッションでは、代表の@ngsw_taroさんによるご挨拶の後、Kotlinを開発しているJetBrains社のDeveloper Advocateである@sveta_isakovaさんによる基調講演がありました。
詳細は↓の発表資料をご参照いただければと思います。

 

この発表で個人的に感じたのは、

  • オープンソース言語であること
  • 言語と開発環境(IDE)を同じ会社が提供していること

がKotlinが急速に普及した大きな理由なんだろうなということでした。

 

Kotlinはオープンソース言語なので、ソースコードがGitHub上に公開されています。
その中のKEEP(Kotlin Evolution and Enhancement Process)というリポジトリで、新規の機能に関する提案やディスカッションが積極的に行われています。

このような形で開発者側の生の声を聞くことで、実用的な機能をどんどん追加できるのだと感じました。

github.com

 

また、JetBrains社ではAndroid StudioやIntelliJ IDEAなどの開発者向けツールも提供しています。
Kotlinのアップデートをツール側でサポートすることによって、最新の機能を開発者に簡単に届けられるのも普及に大きく寄与していると感じました。

 

セッション

セッションは3つのブースで開催され、通常セッションは45分、LTは5分で行われました。

各セッションの発表資料と発表者のTwitterアカウントは以下の通りです。

gist.github.com

 

私は、Google I/O 2019で発表のあったJetpack Composeというツールの基本的な使い方ついてLTで話しました。

Jetpack ComposeはAndroidアプリ開発において宣言的にUIを作るためのツールです。
似たようなことをiOSアプリ開発で実現できるSwiftUIというフレームワークの発表がほぼ同時期に開催されたWWDC 2019であったので、比較の意味で単語は聞いたことあるという方も多いのではないかと思います。

 

Jetpack ComposeはPre-alpha版なので、現状すぐ使えるツールでは正直ないのですが、個人的に面白いと感じて少しずつ調べていたことと、このテーマで話す人はいなさそうということもあり申し込んでみたところ、LT枠での採択に至りました。

余談ですが、私の発表の裏で起こったネタ話などについては↓の個人ブログに記載しました。

tkhs0604.hatenablog.com

 

懇親会

セッション終了後、同会場内で懇親会が開催されました。
かなりの人数の方々が参加されており、食事はほぼ一瞬でなくなりました。笑

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懇親会では、会話の輪に新しい人が入りやすいようにスペースを設けておく「パックマンルール」を推奨しており、積極的に交流が行われていました。

こういった細やかな気遣いを懇親会だけでなく至るところで感じられるイベントで、これを有志のスタッフの方々を中心に実現しているのは素晴らしいと感じました。

 

まとめ

LT枠ではありましたが、このようなカンファレンスで発表する機会をいただけたのはすごくありがたかったです。
また最新トレンドについても知ることができ、どんどんキャッチアップしていこうというモチベーションにも繋がりました。 

私が初めてKotlinに触れたのはGoogle I/O 2017でKotlinがAndroidの公式言語に加わったというアナウンスがあった数ヶ月後だったので、「Kotlin = Androidアプリ開発用の言語」のようなイメージが割とあったのですが、今回のセッションの半分程度はサーバサイドやマルチプラットフォームでの利用に関する話だったので、Kotlinはどこでも使われる言語になっていることを身を以て実感しました。

 

とても楽しいイベントだったので、また来年あれば参加させていただき、今度は45分枠で発表できるように頑張りたいと思います🐤

 

最後に

Gunosyでは、各種プロダクトのユーザ体験向上を一緒に行ってくれるAndroidエンジニアを募集しています。
ご興味のある方はぜひご連絡・ご応募ください!

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