Gunosy Tech Blog

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組織内の失敗を共有する文化を作る取り組み 〜はにびぶ会〜

広告技術部の mocyuto です。

緊急事態宣言も解除され、オフィスがあるWeWorkで終業後無料で数種類の生ビールを飲めるのを楽しんでいます。 WeWork移転のお話は以下でも紹介されているので、ぜひご覧ください。

weworkjpn.com

今回は組織内の失敗を共有する文化を作る取り組みに関して1年ほど運用した話を紹介します。

背景

コロナ以前から社内で各チームが過去失敗したことを他チームがもう一度同じように失敗しているということが見受けられていました。

ただ出社していたときは、そのことがあまり大きな障害と感じていなかったのですが、 リモートワークが開始してから直接話す機会が少なくなり知見の共有の場が減ってしまったという実感が大きくなりました。 以前は社内飲み会やクラブ活動などがそこそこの頻度で実施されており、そういう場で話すこともできましたが、 リモートワークになりチーム外との会話がすごく減ってしまったので、別途共有の場を作りたいと感じていました。

実践

そこで、失敗の知見を共有する場として、「はにびぶ会」というエンジニア社内勉強会を開催しました。 「はにびぶ」という変な名前をつけたのは、シュッと言える四文字くらいの名前付けをしたかったからです。 名前の由来は「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」のひらがな部分から抽出しています。 変な名前なのでどうなるか心配でしたが、現在では定着してきていそうです。

開催にあたり、はにびぶ会自体のモチベーションを説明しないと、いきなり失敗共有会と言われると自分たちのミスを共有することに不安が出てしまうので、 スライドを作成し、この勉強会のモチベーションを理解してもらえるように努めました。

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はにびぶの目的
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誰か知らない人のために

また、失敗自体ポコポコ発生するものでもないので、このはにびぶ会は2ヶ月に1回というペースでゆっくり開催し始めました。

幸いなことに開始後から発表者が立候補してくれ、軌道に乗っていたのですが、 数回実施後から発表者が集まらなくなり始め、発表者を集める必要が出てきました。

振り返りと改善

まず参加者にアンケートをとることから始めました。

はにびぶ会自体、視聴者には高評価で引き続き聞きたいという声があがっていましたが、 発表したいですか?という問いに対しては、

  • ネタが思いつかない
  • 人前で話すのが恥ずかしい
  • 発表したいが、けっこう学びの多い発表が続いているので起きた事象だけ説明しようとすると物足りないのかなぁとも思ってしまう
  • 全エンジニアの方たちに向けて発表できるような経験はまだないのかなと勝手に思ってます。
  • 他部署の仕事内容等あまり把握しておらず, どのような内容/レベルの発表なら需要があるのかが掴めていない

と、なかなか難しいフィードバックが返ってきました。

弊社ではすでに複数の勉強会が並行で実施されており、それ以外でさらにネタを作るのが大変だったという背景もあります。

上記のアンケートを踏まえ、発表するネタが思いつかない理由は以下2つに分類できます。

  • どういう内容の発表が求められているのかがワカラナイ
  • 発表するに値する内容かどうかワカラナイ

少人数の勉強会であれば何を聞きたいかを把握できますが、 全社での勉強会ですので、この問題をどう解決していけばよいでしょうか。

対策

発表者がいなければ、はにびぶ会は開催中止になってしまいます。 もちろん無理やり開催するのではなく、集まらなければ一旦スキップということも考えられますが、 なるべく情報共有の場を減らしたくないという思いもあり、次にあげるような対策を実施しました。

まず、主催者(自分)がネタになりそうなことをやっている人にお願いするというところから始めました。 これは自分が色んなチャンネルや障害報などを見ることで、発表として聞いてみたいなというものをピックアップするやり方です。 ただこれは自分にすごい負荷がかかっていました。

次にSlackのReacjiでスタンプを押すと専用のチャンネルに流れるような設定を始めました。

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はにびぶ案件というスタンプで流れてくる

またそれに加え、失敗はしていないけど知見として伝えたいことでも発表できるように範囲を拡大しました。 というのも、単純に他のチームのロジックってどうなっているの?という部分に関して知る機会があまりないので、 その知見を他チームに横展開するという意味でもはにびぶの目的に沿っているためです。

今後

弊社内では、いつの間にか導入されているものが実はすごい便利なものだったりするので、 そのような埋もれた発表するネタがもっと上がってくる仕組みにしたいなと思っています。