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プロダクトマネージャーカンファレンス 2019 参加レポート

こんにちは。グノシー事業部でAndroidアプリ開発を担当している高橋(@tkhs0604)です。

この記事はGunosy Advent Calendar 2019、3日目の記事です。
2日目の記事はCivitaspoさんによる「digdag-operator-pg_lockのご紹介」でした。

11/12(火)-13(水)に開催されたプロダクトマネージャーカンファレンス(以下pmconf) 2019に参加してきたので、本記事でそのレポートをしたいと思います。



pmconfとは

公式サイトには以下のように記載されています。

プロダクトマネージャーという職種の認知を高め、プロダクトマネジメント業務に携わる人々が情報や意見を交換することで共に学ぶ場を持つことが、創造性や先進性に富んだものづくりを行うには重要です。その場を提供するべく、プロダクトマネージャーカンファレンスは企画されています。


今年で4回目となるイベントで、今回は約1200名の来場予定とWelcome Talkで発表がありました。昨対比2倍以上とのことで、プロダクトマネージャー(以下PdM)という職種に対する関心の高まりを強く感じました。

参加者はPdMの方が多かったですが、エンジニアやデザイナーなど、プロダクトを実際に開発する方の来場も多かった印象です。
私自身もGunosyではAndroidエンジニアという立場ですが、PdMがどのように考え行動する職種かを理解し、そのマインドやスキルをチームに還元できればと思い、今回参加させていただきました。


個人的に面白かったセッション

当日は、弊社のプロダクト開発と比較的近い(と感じる)環境でプロダクトマネジメントを行っている方のセッションを中心に回りました。
その中で個人的に面白かったセッションをいくつか紹介したいと思います。


多機能アプリのプロダクトマネジメントにどう向き合うか

Sansan株式会社の坂本さんによる発表です。
私が携わっている「グノシー」も、今はニュースだけでなくクーポンやライブをはじめとしたさまざまなコンテンツを提供しており、ステークホルダーも非常に多くなってきています。

発表の中で「機能に応じて複数のPdMを置く」という方法が紹介されていました。
このあたりはグノシー事業部では全体を統括するプロダクトオーナー(以下PO)が1名いますが、それとは別に「施策オーナ」という形で各施策にコミットする中心メンバーを決める形で進めており、課題についても共感する部分が多かったです。


ともに考え、ともにつくる

ギルドワークス株式会社の市谷さんによる発表です。
新しい機能を実装するとき、開発期間の短いシンプルな機能は競合に簡単にコピーされやすい一方で、開発期間の長い機能は不確実性が高くなるという問題があります。
また、大きな開発がある場合はPOがボトルネックになる可能性があるので、チーム全体で仮説検証を行うという話は参考になりました。
弊社のプロダクト開発にもフィットしそうな話だなと感じました。


プロダクトの強い軸を作るプロダクトマネジメントフレームワーク

Tably株式会社の小城さんによる発表です。
プロダクトの軸を作るという点で、チームがWhatを実現するだけでなく、Whyから仮説を検証すること、それを何度も繰り返すことが重要であると再認識しました。

また、発表の中で紹介されていたValue Proposition Canvasなどのフレームワークを愚直に使うことの重要さも理解できました。
グノシー事業部でも早速このValue Proposition Canvasを用いて、「グノシー」をよりよいアプリにするための議論を始めています。

こちらの発表については、補足記事も公開されています。
note.com


他にも面白いセッションが目白押しだったのですが、長くなってしまうので今回は3つだけ紹介させていただきます。


まとめ

pmconfに参加し、組織・プロダクトの改善は一朝一夕でどうこうなるものではなく、コミュニケーションやフレームワークを使うことによって愚直に行うことが非常に重要だと改めて認識できました。
またマインドセットに関しては、多くのセッションで「mini CEO」「何とかする力」「Trust」などがPdMとして重要な資質として語られており、これは正直PdMだけでなくプロダクト開発に携わるメンバーも持つべき資質だと感じました。

よいプロダクトをユーザに提供し続けるために、今後もインプットとアウトプットの双方を行って行きたいと思います。